Subscribed unsubscribe Subscribe Subscribe

読書「天野先生の『青色LEDの世界』」

青ヤギです。第1回はタイトルにある通り読書本の紹介を。今回はブルーバックスシリーズの「天野先生の『青色LEDの世界』光る原理から最先端応用技術まで」です。

 

f:id:Aoyagi:20161231124355j:image

画像:「講談社BOOK倶楽部」より引用。

引用元です↓

『天野先生の「青色LEDの世界」 光る原理から最先端応用技術まで』(天野浩 福田大展):ブルーバックス|講談社BOOK倶楽部

 

この本では青色LEDの構造や原理、および電子回路に関する知識に触れています。特に後者は大学で電子回路を学ぶ人に役立つのではないでしょうか(大変参考になりました)。

 

電子回路という科目は「計算のための理解」と「原理の理解」が離れている科目だと思います。具体的には、バンド図とか不純物半導体の出来上がり方とかの原理を理解してなくても微小信号等価回路(等価回路でも一部の回路素子を省略したもの、かな)には変換できますし変換できれば計算もできるということです。そして大学の試験は等価回路に直したらそれ以降は計算、という流れが大半だったので私の中では電子回路というより電気回路と化していましたwこうした背景からバンド図とかスイッチングの仕組みとかその他諸々の理解は疎かになっていましたね。

で、書店で偶然にもノーベル賞を取った先生の本ってどんなんだろうと思って試し読みしてたらこれはわかりやすそうだと思って買ってみたわけです。差動・同相とかオペアンプとかを網羅しているわけではないですが入門箇所の理解は出来たと思います。1周でこんな感じなので繰り返し読んで理解を深めていきたいですね。

 

さて、この本では電子回路に関する基礎知識を

①導体と半導体の違い

②n型半導体とp型半導体について

ダイオードの順バイアスと逆バイアスのバンド図 

........

という順番で解説しています。勿論他にも色々と解説しています(MOSトランジスタの原理やショットキー・オーミックの特性など)がこの基礎中の基礎というところがわかりやすく解説されていたところがよかったと思います。計算ばかりしていて素子の理解が追いついていない人や電子回路に興味を持っている方は読んでみるといいのではないでしょうか。陽イオンと陰イオンの話さえ分かっていればスイスイ進むはずです。

 

またこの本には天野先生が青色LEDを完成させるまでの経緯や苦労といった研究生活が綴られています。私はまだ研究室で活動をしていないので研究生活というものは大変なんだろうなー、と漠然でした。これを読んで少しは具体性が高まりました。

実験方法は自分で考えなくてはなりません。実験器具1つでも様々な使い方・工夫が考えられます。また金がかかるので大事に使わなくてはなりません。物性を調べるのにも文献の入念な調査がいります。時には人に助けてもらいます。そして一つの発明には何年何十年という時間がかかります。他の人達が遊んでいる中で研究が楽しいから研究をします。

私も実験の授業はしていますがそれらは全て他者から与えられた課題をこなすだけです。これでも結構大変ですが、この比でないのは明白ですね。まぁそんなことはわかってましたが現実味は伴ってなかったので。学部や修士くらいじゃここまで厳しくならないと思うけど博士以降は本当に覚悟がいるな、と思いました(D進はあまり考えてないですがw)。

 

これで第1回の記事は終わりです。読了ありがとうございました。😊